要件定義工程のタスク。
システムや業務が現時点でどうなっているのかを把握するための分析。
成果物
- 業務フロー
- システムアーキテクチャ図
- 業務プロセスの詳細な説明
- 問題点・課題リスト
- データフロー図
- ステークホルダーのインタビュー結果
- パフォーマンス評価結果
- リスク分析報告書
- ユーザーやシステムの要求リスト
- 現行システムの仕様書
業務フロー
業務の手順、関係者間のやり取り、データの流れを示す
システムアーキテクチャ図
以下のシステムを構成する技術的要素を洗い出す。
- システム間のインターフェース
- データベース
- サーバー構成
- ソフトウェア
業務プロセスの詳細な説明
担当者の役割、使用するシステムやツール、必要な入力・出力データを詳述する
- 目的:業務の目的
- 担当者:業務の担当者
- 入力データ:業務を行う上で必要なデータ
- 出力データ:業務を行った結果出力されるデータ
- 使用されるツール:業務時に使用されるツール
- 条件:業務を実行する上で必要な条件や前提となる状況
- 制約:時間的、リソース的、規制や法的制約
- 時間:期限やスケジュール
- リソース:業務に必要な物理的、人的、技術的リソース
- 意思決定ポイント:複数の選択肢からどのように決定が下されるのか、誰がその決定を行うのか
問題点・課題リスト
現行システムや業務プロセスにおける問題点や改善が必要な部分をリスト化した文書
データフロー図
システム内でデータがどのように流れるかを示した図。データの入力元、処理方法、出力先を可視化する。
レベル0:コンテキスト図
システムの境界を定義する。
外部エンティティとシステム間のデータフローだけを表示する。
システムの内部処理を示さず、システムがどのように外部とやり取りしているかを把握することが目的
レベル1:基本的なプロセスの図
システム内で行われる主要な処理を表現する
レベル2:さらに詳細なプロセス
レベル1の各プロセスをさらに細分化し、個別のプロセスがどのようにデータを処理しているのかを詳細に表現
ステークホルダーのインタビュー結果
ステークホルダーのリストアップ
ロジェクトに直接かかわる人だけでなく、影響を受ける人も含める
ステークホルダの重要度分析
ステークホルダの役割と責任の明確化(実行責任/最終責任/相談対象/報告対象)
継続的なコミュニケーションの確立
定期的な進捗報告とフィードバック
アクションアイテムの確認と進捗の追跡
パフォーマンス評価結果
現行システムや業務プロセスに関する評価結果をまとめた報告書
処理速度、システムの可用性、エラー発生率
リスク分析報告書
現行システムや業務プロセスに関するリスクを特定し、その影響や発生確率を評価した文書
システムの障害やセキュリティ上の問題、業務遅延など
ユーザーやシステムの要求リスト
ユーザーやシステムの要求を現行のプロセスに基づいて整理したリスト
現行システムの仕様書
現行システムの仕様や設計に関する文書
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